あいとまこと(古川慎×)(双子設定)
いつか恋になるまで(内田雄馬×)
明けても暮れても -続 いつか恋になるまで-(内田雄馬×)
いつかの恋と夏の果て(新垣樽助×)
ひねくれさくらに恋が咲く(ランズベリー・アーサー×)
サヨナラゲーム(興津和幸×)
スクラッチブルー(寺島惇太×)
チェンジワールド(興津和幸×)
ドラッグレス・セックス(江口拓也×)
ドラッグレス・セックス 辰見と戌井 return(江口拓也×)
ドラッグレス・セックス 辰見と戌井Ⅱ(江口拓也×)
【初】パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでゆく。~(竹内良太×)(田丸篤志×)
ハングアウトクライシス(谷山紀章×)
プリンシプル(新垣樽助×)
妖しの箱庭に浮かぶ月(小野友樹×)
家族になろうよ(内田雄馬×)
簡易的パーバートロマンス 2(佐藤拓也×)
簡易的パーバートロマンス 4(佐藤拓也×)
嫌いじゃないけど人間てコワイ!!(熊谷健太郎×)
恋するインテリジェンス 3(佐藤拓也×)
新妻くんと新夫くん(新垣樽助×)
新妻くんと新夫くん おかわり(新垣樽助×)
無自覚ラブファクター(佐藤拓也×)(高橋広樹×)
古川慎さん受けBLCD厳選5作レビュー
古川慎さんの受けは、絡みの時の演技がめちゃくちゃ色気あるのね。その色気っていうのは、例えば鈴木千尋さんとか阿部敦さんとか斉藤壮馬さんのような、線の細い系、ユニセックスなキレイ系ではなく、男らしい色気というのかな。
けっこう鍛えられたいい体してて短髪で、鋭い目つき系の、男くさいイケメンの色気なのね。
で、絡みもものすごくいい。
古川慎さん受けのBLCDをちゃんと聞かないのは、腐女子として非常に非常にもったいないです!!
プリンシプル
まずね、たぶん、古川さん受け作品の中でも正統派に属すると思うのが、プリンシプル。
これは、ゲイであることを隠さない大工の山城と、建築士の矢代のラブストーリーなんだけど、本当に良質な、そして面白いBLCDでした。
山城は決まった恋人がいなくていろんな男に手を出してベッドインするんだけど、手を出す相手は誰でもいいわけではなくて、ルールがあるのね。年齢は30歳以上とか、童貞であることとか、寝るのは一度きり、二度目はないとか、ほんとたくさん。
そんな山城が担当している現場の設計士として現れるのが矢代で、山城は矢代とも寝てしまううえに、矢代とはなぜか2度目、3度目もしてしまって……という話。
これ、コメディタッチにサラッと聞かせてくれるかと思いきや、物語が進むにつれて、山城の過去とか、寝る相手に条件を付けている理由とか、そして、矢代が山城の前にあられた理由なんかも明らかになってきてね、深いい話で、読後爽やか…読後じゃないか。視聴後爽やかでした。
この山城は、まさに古川さんのお声の感じとか持ち味が存分に生きる、ガタイがよくて男くさいイケメンって雰囲気なんだけど、でもすごく繊細で、非常に非常に魅力的でした!
ガチムチ系受けがダメじゃない人なら、ぜひ聞いてほしいです!
お相手の矢代役は新垣樽助さん。ジェントルマンな大人の振舞いの奥に計算高さと執着心というか一途さがあって、そちらも非常によかったです。
でね、いろいろ聞いていくと、新垣さん攻め・古川さん受けという組み合わせでのBLCDは、良作・秀作揃いでした!
いつかの恋と夏の果て
古川さん受けのBLCDの中でも、私が一番好きだなと思ったのが、「いつかの恋と夏の果て」なんだけど、これも新垣さん攻めで、すっごい切ない系です。
これは、高校のクラスメートとして出会って仲良くなった小野寺修と深原一夏の物語なんだけど、2人はそのまま卒業後も仲良くしているのね。修は女性にモテるんだけどわりとすぐに振られてしまって、一夏は振られた修の愚痴を聞いてやるのがいつもの流れみたいになっているの。だけど、実は一夏は高校時代からずっと修のことが好きで……という話しなの!
でも修はストレートなので一夏はどうにもできなくて、実は一夏には体の関係だけの男がいて……という流れでね、非常に切ない。
これ、BL的王道でハッピーエンドなんですけど、最後のトラックでね、2人の想いが通じあったあと、一夏が「やろう」っていうセリフがあるのね。何をってアレをなんだけど、この一夏のセリフがね、いい。
普段淡々としていて感情の揺れをほとんど出さない一夏の声が微妙に上ずってるね。で、そのあと致すわけですけど、それも非常に非常にいい!!!めちゃくちゃ古川さんの演技が艶っぽくてギリギリって感じで、修がそれに煽られてね、なんていうか、「息だけでこんなに色っぽくて興奮するBLCD」って、私、初めてだったかも。
そのくらい良かった~!!!
お二人の!お芝居の!ハーモニーが!!
お一人ずつでもすばらしいのに、それがお二人になって、「息の合った演技」というのはこういうことかと!!で、プラスのスパイラルっていうの?
相手の演技を受けてさらにスゴイものを出して、さらにそれを受けてより興奮するお芝居を生み出してくださったという感じがすごくてね、
「これは買って本当に良かった!!」と思った作品です。
新妻くんと新夫くん
新垣さん攻め・古川さん受けなら、忘れちゃいけないのが、「新妻くんと新夫くん」シリーズ。
執着ストーカー受けとドS攻めのダークで湿度高めなラブコメで、かなりヤバいけど、そのヤバさが最高に面白いです。
これは、古川さんのお芝居の振り幅の大きさと演技力のすごさを見せつけられた作品。しかもめちゃくちゃ笑える!
まずね、私ブサメン受けにはまったく興味なかったんだけど、これは最高だった。キャラクターの絵もヤバいし、作中で新妻君の恋人?になる新夫くんも、新妻くんのことを「どう見ても顔面偏差値底辺な」っていう表現してるんだけど、でも新夫君はそんな新妻君にときめいてドキッとして「かわいい」って思うのね。
そう思わせる新妻君がスゴイのよ。マジでキモイんだけど、かわいいの。めちゃくちゃかわいいの。キモカワでブサカワなの。私はこのCDを聞いて、ブサカワの意味が初めて腑に落ちて理解できた。
新妻君はかわいい!
新妻君の、語尾がいいのね。語尾がかわいいの。
でもすごいのは、こんなにヤバいキャラを、しかもヤバく演じているのに、ちゃーんとかわいいと感じさせてくれる古川さんの演技と原作の良さだと思う。あと演出。そして、それを支える他の出演者の方々!
ラブラブ・甘々っぷりもすごくてね、攻めの包容力にもときめきました~
私はBLのコメディ、ホント大好きなんだけど、「新妻君と新夫君」は、そのなかでもトップクラスに面白かった!
こんな素敵な作品に出会えてよかった~~~💓
無自覚ラブファクター
あとはね、古川さんは佐藤拓也さんとの共演も多くて、佐藤さん攻め・古川さん受けの作品も良作がいっぱいありました。
エロが振り切れちゃっててめっちゃ笑えたラブコメディが「無自覚ラブファクター」。古川さんが演じるのは、エッチ大好きなゲイの神崎で、セフレといろんなプレイを試して楽しんでるのね。で、ある時刺激を求めてお尻に玩具を入れて出社したところ、上司の一ノ瀬とトイレで遭遇して、そのまま流れで一ノ瀬と会社のトイレでやっちゃって……って話なんだけど、佐藤さん演じる一ノ瀬の生真面目っぷりと、一ノ瀬をなんとか手のひらで転がしてやろうとして逆に転がってる神崎がほんと面白かった。
あと、神崎のセフレ役で高橋広樹さんも出てるんだけど、高橋さんも非常に良かったです。癖のあるイケメンを演じたら、高橋さんの右に出る人はいないわね。
簡易的パーバートロマンス 2
あとはね、「簡易的パーバートロマンス 2」も佐藤拓也さんとの共演で、これもおもしろかった!
「簡易的パーバートロマンス1」をね、手に入れられなくて、原作未読で2からいきなり聞いたわけなんだけど、それでもわからないってことはなくて普通に聞けました。
で、面白いです。
こちらは、痛いのが大好きなドMの主人公・鹿島を古川さんが、鹿島の顔が大好きであるがゆえに鹿島とキスをしたりエッチをしたりしつつお世話をしているクラスメートの真田を佐藤さんが演じています。で、ドMの鹿島の性癖に付き合ううちに真田はS属性を開花させてしまうのね。
鹿島は痛いのが大好きで、エッチでもそれを求めて、自ら痛いプレイになるように突っ走っていくんだけど、それにツッコミを入れる真田がほんっと面白い!
DISK1のトラック1からおもしろくって、鹿島が購入したグッズを前にした真田の反応が最高でした。佐藤さん、本当にすごい。
「簡易的パーバートロマンス 2」のDISK2に番外編みたいなのがあるんだけどね、それもとても良かったので、とにかく聞いてほしい……。DISK2では、増田俊樹さんと小野友樹さんの絡みも聞けます。
たまたまだと思うんだけど、佐藤さんと共演している作品では、エッチ大好きな受けとそれに振り回される本来は常識人だったはずの攻めという設定なんだけど、芸達者なお二人が演じてらっしゃるので、どちらのCDもそれぞれおもしろかったです!
濃厚な絡みを楽しみつつ、笑える作品が聞きたいときは「無自覚ラブファクター」と「簡易的パーバートロマンス 2」をぜひ聞いてみてほしいなと思います。
今回ね、すべての古川さん受けの作品を聞いたわけではないので、ほかにも面白い作品を聞き逃しているかもしれないんですけど、けっこうたくさん聞いた中で「面白かったー!」と思ったのはこの5作でした。
自信を持っておすすめするので、まだ聞いていない人はぜひ手に入れて聞いてみてー!
というわけで、結果的に新垣さん・古川さん共演の作品と、佐藤さん・古川さん共演の作品に絞られてしまったのだけれど、聞いて本当によかった~
新しい好きがいっぱいみつかりました。
ありがとう。
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声質だけでいったら絶対攻めなのに、古川さんが受けを演じられると攻めとの声のバランスから妙にリアリティがあって、非常に好き。そして絡みでの息の出し方がとても色っぽい。