ジェラテリアスーパーノヴァ レビュー

ジェラテリアスーパーノヴァ

キタハラリイ原作の漫画「ジェラテリアスーパーノヴァ」は、スーパーノヴァという名前のジェラート屋で待ち合わせをする2人のセフレの物語です。

出会い系で知り合ったkio(キオ)とサト。お互いに本名は知らず、サトの家から近いジェラート屋で待ち合わせ、ジェラートを食べながらサトの家まで行ってやることをやる、という関係を半年続けています。

年上で攻めのkioを古川慎、学生で受けのサトを佐藤拓也。実は古川慎はこれがBLで初の絡みです。

自分がゲイではないかと薄々思っていたサトは19歳の誕生日にやはり出会い系で知り合った男と寝て、その「なんでもなさ」にがっかりします。

けれど恋人がいたわけでもないので、寝ることには慣れているけれどキスをほとんどしたことがなく、駆け引きをすることもしません。

一方kioはサトの部屋へ来て交わりはするものの、泊まったり一緒に食事をすることもなく、やることが終れば帰っていきます。

本当にただ「やるだけ」の2人でしたが、女の子からはそれなりに人気があるサトが同級生から思いを寄せられていることを何気なくkioに話したことから、少しずつ2人の関係が変化していきます。

静かなトーンで進む物語

本名を知らずセフレでしかない相手を好きになっていくサトの戸惑いや恋愛に不慣れな故の照れがとても可愛らしい作品です。

この作品の聴きどころはなんといっても、サトを演じた佐藤拓也の壮絶な色気! 絡みは数か所あるのですが、情事の後に微かに漏らす声や吐息がとにかく色っぽい! ひとりHのシーンの喘ぎも絶品。佐藤拓也のセクシーすぎる受け声を聴くだけでも十分価値がある1枚です。

対する古川慎は落ち着いた大人の男をいい具合に演じています。私は先に原作を読んでいたので「kioに古川慎? ちょっとイメージと違う」と感じていたのですが、聞いてみて納得。

原作だとkioが長めのウェーブヘアで綺麗系攻めの印象だったのですが、古川慎が演じたことでもう少し身近で親しみやすさを感じるkioになっていました。

サトに囁きかける声にも何とも言えない色気が漂っています。2人のシーンは濡れ場でなくてもドキドキするような淫靡さがあります。

静かな雰囲気の中で少しずつ高まっていく恋心とすれ違う様子が、きれいで切ない作品。そして佐藤拓也の絶品な色気が溢れる絡みと、良くできた作品だな、と感じます。

佐藤拓也でBLといえば攻めでの出演が多く、受けの佐藤拓也の印象があまりなかったのですが「こんなに色気がある声を持っているのか」と新たに開眼した気分になります。

それはまるで、攻めとして一定のポジションを築いた遊佐浩二の受けを聞いて、あまりの色気にクラクラきた時のような驚きでした(笑)

出演作品がどんどん増えている古川慎と佐藤拓也。今後もそれぞれBLCD作品で活躍していくことが予想されますが、この組み合わせでまた聞いてみたいカップリングです。

ジェラテリアスーパーノヴァ2があれば嬉しいな。

(ライター 矢吹良子)

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